茶園について

茶園について

地形と土質に
恵まれた茶園

私どもの茶園は、木津川河川敷(浜台)にあり、この土地で栽培されたお茶を「浜茶」といいます。
 茶園のほとりには、時代劇や映画のロケ地になる「流れ橋」があり、そのエリアは「日本遺産」にも登録されています。
茶の樹にとって最適と言われるその一帯は、気温の寒暖差が大きく、上流から運ばれる沃土と砂状土がバランス良く混ざり水はけも良いのが特徴です。また、夏場の干ばつ時には、保水性があり、茶の樹に必要な水分をコントロールしてくれます。

「浜茶」は約350年以上の歴史があり、古くより高級宇治抹茶の原料として珍重されてきました。
先人たちはその昔、既に茶の栽培における茶園の位置や土質を見極めていたことに日々敬服するばかりです。

土づくり

まるで布団の上を歩くような地面

私どもの茶園に1歩足を踏み込むと、その感触にほとんどの方が驚かれます。

水捌けがよく、有機物を多く含む土壌を作ります。定期的に土の天地を返すように深耕し、空気を取り込み微生物の働きを活性化させます。科学的な根拠も活かし、茶の樹に最適なpHも弱酸性になるように調整します

茶の内質に対して最重要である肥料については、化学的なものはほとんど使用せず、動物が口にして良いような、ニシンやイワシ、菜種油かすと言った栄養満点の有機質肥料を茶園に与え、それが茶の旨味の元になります。

茶園を我が子のように育てる。

雨の日も風の日も毎日茶園を観察する……雑草をこまめに取り除く……最適なタイミングで肥料を投入する。基本的な作業を積み重ねることが、高品質な茶を作る第一歩だと考えており、日頃の管理を怠りません。

私どもの茶園は「自然仕立て」と言って、一般に想像される弧状型ではありません。「自然仕立て」で育てた茶の樹は、濃い被覆と長い遮光に耐える強さがあるため、旨味と甘みの調和した抹茶を作ることができます。
大量生産は出来ませんが、この伝統的な栽培で育てた高品質な茶葉は手塩にかけた我が子の様に思うのです。

覆い(遮光・被覆)

玉露や抹茶が、遮光をして栽培することはよく知られていますが、実は超高等技術です。

茶園を遮光することは、茶の樹に対して負担をかける状態にするようなものであるため、茶園との対話、気候の先読みができなければ、本当の意味での「覆い」にはなりません。

収穫

私どもの茶の収穫は伝統的な覆下自然仕立て茶園の手摘みです。
機械収穫では出せない、すなわち手摘み・1番茶葉でしか表現できない味わいがあるため、この収穫方法に拘ります。

手摘みで茶を収穫するためには、茶摘みさんの育成や技術の伝承、摘採時期の見極め、収穫後の生芽の管理まで徹底した作業が必要となります。

収穫

私どもの茶の収穫は伝統的な覆下自然仕立て茶園の手摘みです。
機械収穫では出せない、すなわち手摘み・1番茶葉でしか表現できない味わいがあるため、この収穫方法に拘ります。

手摘みで茶を収穫するためには、茶摘みさんの育成や技術の伝承、摘採時期の見極め、収穫後の生芽の管理まで徹底した作業が必要となります。